ふるさと

「ふるさと」

故郷、古里、故里・・・

或る人にとって
そこは生まれた場所であり
育った土地であり
もしくは帰るべき所。



私は北海道北部日本海側の小さな山村で生まれた。
農業と林業と炭鉱の町だった。

そこは親父の生まれ育った場所でもあったので
親父の実家もあり
そして親父の兄弟や親戚もたくさん住んでいた。

田舎ではあったが
その頃はまだ炭鉱にも活気があってそれなりに賑やかだった。

親父の転勤でその土地を離れてからも
しばらくはお盆や正月には本家があったそこへは行ってはいたが
それから十数年が経ち
私が働き始めた頃には色々な事情で親戚達は