下級武士の俸給と内職生活

 江戸時代の武士の報酬は、旗本などは知行取り(単位は石高)、御家人は蔵米取り(単位は俵)、その下の足軽などは現金支給だった。

 また、報酬の内容は家禄(先祖の功績によって与えられる基本給)、職禄(職務を果たす上で家禄の不足を補う職務加算給。吉宗の時代に作られた)、扶持米(主として下級武士に家禄・職禄の他に与えられた。禄高を表す時に「30俵4人扶持」なんていう表現になる。一人扶持は、一日当たり男は5合、女は3合換算で毎月支給される。妻と嫡子と必要な家来数のいわば家族手当である)

 男で計算すると一人扶持は1石8斗だよ。「1石は1人の人間の1年分のコメ消