“人間滅亡教”の教え

(辰濃和男「ぼんやりの時間」・・「ぼぉーとして生きる」岩波新書より)

作家・深沢七郎のエッセーの中にはしばしば、「ぼぉーとして生きる」という言葉が出てくる。例えば
「ぼぉーと生きてるのが私の世渡り術」とか「(喰う為には)自分の食べる分だけ働いて、後はボーっと暮らせばいい」そうで、「それが”人間滅亡教”の極意だ ! 」などと嘘ぶいてる。
(この“人間滅亡”というのは決して、”人類滅亡”などと言う大それた意味ではなく、単に”個人の滅亡”程度の意味である)

「結婚して家庭を持ったり、就職してサラリーマンになり”いばらの道”を歩くより、安易気ままに生きていこ