連載:紙上句会

京滋句会9月例会上位句

私が所属しています吟行句会「京滋句会」は昨年3月よりコロナ禍のため「ひとり吟行」をテーマに紙上句会を続けています。9月は、参加13名、集句65句で競いました。上位入選句を掲載させていただきます。私は同点2位と8位にはいりました。

1位 か細くも光る眼の在り鵙の贄 (n.y)
【評】鵙の贄の目という着眼点の意外性が効いた。情景がしっかり描けている。

2位 釣竿の先を秋津に暫し貸す (k.h)      
【評】ゆったりとした時間の流れ、静と動のせめぎ合いを、蜻蛉の動きに託した。

2位 出迎えは塩辛蜻蛉山の駅 (一世)
【評】片田舎の駅に降り立つ。出迎