布施柑治『布施辰治外伝――幸徳事件より松川事件まで』未来社、四六判並製、口絵8葉、296頁、1974年、読了。

 非常に興味深い内容だ。布施辰治研究があっても良さそうだが。それにしても、あの時代に、ど偉い弁護士がいたものです。すごいです。知らなかった・・・。
 布施辰治(1880.1.13.-1953.9.13.)は明治法律学校(現・明治大学)出身の弁護士、著者は息子の柑治(1906-78)で元新聞記者、前著『ある弁護士の生涯 布施辰治』(岩波新書、1963)を「本伝」とすれば、こちらは「外伝」で「主人公のエピソード、感想、論文、日記、手紙、詩句などを取り合せて、その人の事業と人柄を浮彫にしようという試み」p.1、という。「布施辰治研究」入門書になっている。愚考す