コラボ写真詩 - 背中-

- 背中 -

窓際のカーテンから
透けて光る
月と星に
背を向けて横たわれば
耳たぶを
甘く噛む唇は
生あたたくしっとりと
うなじをなぞる

あなたの手を強く握りしめた
私の手をほどき
その指先は
流れるように背中であそび
その痕を
唇が追いかけてくる
それはゆっくりと曲線を描き
脇腹を撫で
或いは真っ直ぐに
なだらかな丘の上まで
辿りゆく

真っ白なシーツの狭間
私は
されるがまま
唇の柔らかな慰みに
酔いしれるだけ
背中に
甘い蜜を纏い
ただ
誘惑の先へと堕ちていく

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お気に入りの千伊さんの詩とのコラボです。