３００ページの文庫本。冒頭から２００ページまでは、積もった雪に閉じ込められた３人の気持ちの揺れをこれでもかとばかりに書いた小説。精神的に不安定になってゆく状態で起きた犯罪は罪を問われるのか？　これがテーマだ。

アイスランドの首都、レイキャヴィーク警察のフルダ女性刑事もの。３部作の第３作です。女性刑事フルダの目を通して、精神的に錯乱して行く１９８７年のクリスマスから翌年の２月までを描いている。

アイスランド東部の冬。クリスマス。
レイキャヴィークから遠く離れた東部。地域にはたった一軒しかない家は雪に閉じ込められ、風が吹き荒れるに任せている。そこには中年