連載:まるお

さらば、まるおよ、

 まるおが、息を引き取った。
 早朝目覚めて、まるおを覗いてみると、いかにも苦しそうだ。
 目を剥いて、喉をのけぞらせて、ぜいぜいと息をして、あえいでいる。
 死ぬのは、もう時間のもんだいと、思った。
 すぐに寄り添って頭を撫でてやる。
 近寄ると影を追うが、視線がうつろで焦点が合わない。
 昨晩から、前足を立ててお座りの姿勢のまま、夜どうし過ごしたようだ。どうしてだろう、伏せるとどこか痛むのか。横にもなれないのだ。かわいそうなことをした。
 あたりに糞尿の匂いが充満している。 
 敷いてあるマットなど汚れを処理して、尻をお湯で洗ってやった。
 好物のチ