第2184話 霜夜

今日は11月の定例句会だった。兼題は「霜夜」で、以下は入門歳時記の解説である。

【霜夜】

よく晴れて風もなく、深い霜の降りる夜をいう。夜更けの庭土や垣に早くもうっすらと白く光る霜を見る夜のことである。冬の夜・寒夜の重々しく厳しい感じも、霜夜はとくに寒さは厳しいがほんのり美しい趣もある。

〇兼題:霜夜 入選句

・霜の夜の眠れぬ闇の深さかな
・蕎麦殻の撒かれし畑霜の夜
・古時計ぼんぼんと鳴る霜夜かな
・蒼穹の深さも星の霜夜かな
・霜夜明けなお鮮やかに鶏頭花
・反論をぐっと飲み込む霜の夜
・友の死の寂しさ募る霜夜かな
・水餃子鍋に踊りて霜夜かな
・ある