読書「警官の街Cop Town」カリン・スローター著

 アメリカ南部、ジョージア州アトランタ1974年。二人の女性警官が味わう喜怒哀楽を人種差別や女性蔑視を背景にダイナミックに描かれる。

 叔父が警官、兄も警官という警察一家に生まれたマギー・ローソン。

 裕福な階層が住む地域で庭師として働く父をもち、ガレージの上にある家で育ったという新人のケイト・マーフィー。実はこれは仲間内への詭弁なのだ。

 本当は大きな屋敷に住む金持ちのお嬢さん。いろんな仕事をしたが続かず、社会貢献として警官を選んだ。配属されたアトランタ市警。そこでは何者かに5人の警官が殺されていた。マギーとケイトが犯人逮捕に執念を燃やす。