2021年 この秋の読書

 
 は、古代から明治・大正・昭和の前半迄を想像しながら、ゆったりじっくりとだった。おまけに、レモンほど酸っぱくも、はたまたそんなに甘くもなかった(!?)幼恋の追憶にまで至ることができた。

 昭和25年生まれの自分には、明治時代は祖父母との短い生活のなかの息遣いや所作を通じてのものが僅かながらあった。明治22年生まれの祖父は私が18歳の時に亡くなり、祖父より幾らか歳若い親戚の爺からは~戊辰戦争の騒ぎの中で逃亡兵がこの村にも駆け込んで来たものだという生話しをワシは誰それから聞いたもんだ~という話し聞いたこともあった。で、その兵は一体どっちの側の兵だっ