12月に入り、奈良公園では恒例の鹿寄せが始まっている
広い芝の原である飛火野という地で、毎朝、行なわれる
冬の風物詩である
奈良鹿愛護会の者が、管楽器であるホルンを吹くと、まもなく、奈良公園のあちこちから、数十頭の鹿が我先にと、飛火野に駆けてくる
集まり、程なくして、職員らが鹿の大好物であるどんぐりを撒いて与えるのだ
それを観に、観光客らが集まる行事である
拙句一句
病床に
故郷の鹿の
フォトメール
歳をとれば、生まれ育った故郷が懐かしくなる
それは今も昔も変わらない郷愁
病気で入院などすれば、ますます、行くことのできない故郷の行事が
連載:妄想爺やの春夏秋冬5