武山廣道さんの「達磨安心の逸話」の解説が、こころにしみました。
達磨安心の逸話とは、達磨大師に対し、慧可という修行僧が心の不安を訴え、どうかこの心の苦しみをお救いくださいと願った逸話です。
(達磨大師は中国からやってきて仏教を中国に伝えた人。慧可は、達磨の法をつぎ第二祖となります。ここから中国禅そして日本の禅への流れが生まれます。)
慧可の不安とは、どうやらパニック症候群のような状態で、不安で不安でたまりません、これを取り除きたく、どうにかしてくださいというものだったようです。
訴えに対して達磨が言った言葉は、そんなに不安なら、オレの目の前にその不
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