死なないいのちというと
え、そんな馬鹿な?
といわれそうだ。
義兄が亡くなったのだってついこの前のことだ。
義兄の心臓は止まり
体は冷たくなって硬直していた。
焼き場で火葬にもしたのだから
たしかに死んだはずだ。
死なないいのちなんてあるものかと
思われるのも致し方ない。
では
死なないいのちとは
いったいどういうことなのか?
いのちというとき
よく真宗などでは
「命」と「いのち」と言う風に
漢字を使うか使わないかで分けている。
前者は一般的に使われる命のことで、
義兄の死のように終わりが来るものだ。
いっぽう
後者は
宇宙に満ち満ち