連載:妄想爺やの春夏秋冬6

受験日の雪対策の記憶

僕が受験をした頃に比べて、現在の天気予報の精度は、格段に高い

降水確率などは無く、時間帯別の予想も出されなかった

まさに数字などない、晴れか、曇りか、雨か、雪かの絵だけの発表だった

当時、天気予報の当たり外れは、下駄を蹴り上げて地面で表を向けば晴れ、裏を向けば雨とするのと、さほど変わらないと揶揄されていた

それだけに、当時の受験日の雪対策は、万全ではなかったように思う

2月の受験日の朝、予報にはなかった大雪が降ったことがある

当然、電車の運転速度も遅くなり、また運行数も減り、ダイヤは乱れていた

サラリーマンなどの通勤客らも、我先に乗ろうとし