連載:ため込んだ古代史への周回

古代史への周回 アラカルト 2

現在日本の国家としての最古の文献資料は古事記と日本書紀ですが、これは8世紀持統朝の成立で、例えば、それまで家族親類で経営していた商店が会社組織になり、いよいよ企業として上場するためには一応の社史が必要となり、それまでの下請けとの関係や業界団体、株主の状態を公式記録として示す必要が生じましたので作製したものです。したがってあえて過去の不都合な事は極力避け、会社成立に都合の良い事象ばかりが記録されるきらいは否定できません。そう云う観点を加味してこの文献資料を読み解くことが必要です。沢山の傍証がありますがその中で一貫するのは、記紀共にその始まりを、天孫降臨にし