連載:哲学

カムカムの「ひなた」と笑いのリクツ

ひなたはホンネを爆発。
時代劇のなかで可憐であるはずの乙女が「だれが、お前なんかに」とタンカきったので観衆はどわぁとわく。
笑いスパイスが効いた。

笑い。
カントの定義「ある張り詰めた期待が俄かに無に転化することよって生ずる一つの情動」。
>つまり、緊張した期待が突然、無に変わるときに過度の緊張から解放されて笑いが生ずるというのである。

和服のひなたは、か弱い町娘。
暴漢におそわれて助けられては、しとやかなお礼の言葉が聞けると周りは期待する。
それがひなたのヤクザ言葉で、その場の空気が予想の外に反転した。
それで、どうと爆笑。

「7才女の子のスピー