大江健三郎著『定義集』-朝日新聞出版-は、
新聞紙上に2006年〜2012年までの月1回、大江氏が掲載したエッセイをまとめた本だ。
「自分で定義することを企てる」の題は次のような内容。
「 〜その六年間、文字面からは落ち着いた女性に思える読者から、
毎月、不思議な記号つきの短評が寄せられました。
30/124。
〜私は中野重治の短編を読み返して、その独特さに引用しないではいられなかった。
〜さて、投稿家は私のエッセイの引用壁が不満なのです。
この回は全体の30行だから、まずまずでしたが、
時には69/124とさえあったものでした。」
さて