連載:妄想爺やの春夏秋冬7

園児らにインスタ映えや枝垂れ桜 想い出のお花見

写真は残るが、その時の記憶がない幼き頃の自分

分厚い表紙のアルバムを開けば、最初のページに、丸裸で泣きじゃくっている赤ん坊の僕の白黒写真が貼ってある

さらに数枚、ページをめくれば、幼稚園に入園前、桜の咲く公園で、むしろを敷いて座り、母親と弁当を食べている僕がいる

カメラを覗いているのは父だったのだろう

その時の記憶もない

されど、楽しい想い出の1つだ

拙句一句

園児らに
インスタ映えや
枝垂れ桜

毎春、近所にある桜が咲く公園に、幼稚園の園児らが、花見に来る

ワイワイ、騒いでいる

この時の記憶は想い出として、大人になっても蘇るのだろうか