"花の浮草(石川達三)"を読んでみた('22-5)

 中古本で6000円の値が付いていて驚く一冊であるが、図書館で見つけて借りてきて読んでみた。ある女性に勧められた本でもある。1ページが上下二段に分かれていて読んでも読んでもページ数が先に進まない僕の苦手なタイプの本であったが、読み終わってみたら意外に早く読み終えてしまったようである。
 ひとりの女性の生涯を主題にしたよくある小説であるが、主人公"伊沢春江"に何となく同情してしまう部分があり、もし身近にいたら大事にするかもしれない感じになった。男女区別なく人間の生き方を考えさせられる素晴らしい一冊であった。埋もれた名作かもしれません。

カテゴリ:エンタメ・ホビー