連載:言葉2

[ことば日本史] 棟梁

ことば日本史平安時代から

■■棟梁(とうりょう)■■
これがなくては立たない

建物の棟(むね)と梁(はり)をあわせて棟梁。
建築を支えるもっとも重要な部分だ。

古くは一国の重臣のことをさした言葉だというが、
十世紀末には武家社会のトップリーダーを「武門の棟梁」と呼ぶようになった。

おもに平家と源氏の嫡流のことである。

中央集権政府がちゃんと機能している時は、
その政府が、税を取る変わりに、人々を守ってやる、という持ちつ持たれつの関係になる
警察機能だったり裁判機能をもち、揉め事があると、その政府に訴え出る
こっちの勝ち、と言ってもらい、負け