連載:闘病日記

闘病日記(27) 仏法を聞くこととは・・・

ある聞法会(浄土真宗)でのお話。
ひとりの女性が、自分は長年仏法を学んできて、腹を立てなくなり、みなから親しまれています、と言った。それを聞いた先生は、そういうあんたのことを、虚仮不実(こけふじつ)というのだよと諭した。女性は顔を真赤にして怒りだした。

先生の言った趣旨は、こういうことだった。
良い人間、立派な人間になるために仏法を聞くのではない。
仏法を聞いたから腹が立たなくなるのではなくて、いつも自分勝手に腹を立てている自分の姿がはっきりするのだと。
(川村妙慶著 『ほっとする親鸞聖人のことば』より  

いい話だなと思った。
仏法を聞けば聞くほど