原稿用紙が好きである。しかし出会った頃は嫌いだった。
原稿用紙といえば、小学校の国語の授業。
作文に、読書感想文。
この整然と並んだ桝を文字で埋めるのが本当に嫌だった。
同じ言葉を使って、桝を埋める事だけに集中していた。
段落が変わる時に一字下げのルール。
すぐ忘れて書き直し。
乱暴に消しゴムをかけるから何度も破いた覚えがある。
作文において小学生の時に学んだことは、
左下の最後の一文字まで文字で埋めることのみな気がする。
文章を書いて褒められたことなんてない。
高学年の時、毎日日記を書いて
その一部を文集に載せる行事があった。
とにかく書く事
連載:原稿用紙について