このご時世だが上野でチャイコフスキーを聴く

 N響の定期公演である。演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と交響曲5番だ。こんな時期だからチャイコフスキーは封印!何て野暮な事は言いっこ無しだ。チャイコンのソリストはクラシック通には名の知れた周防亮介君。舞台に登場した時は女性かと思ったが力強い弓さばきは堂々たる男性のヴァイオリンだ。

 あまりクラシックのことを書いてもボロが出るので程々にしておくべきだが・・・素晴らしいのはこのコンサートホールだ。出来てからもう60年も経つが、最近のホールと比べても遜色ない音が出るという。確かに3階席でも、大きい音は重厚に、小さい音でも繊細に耳に入ってくる。