いつの頃からか段ボールに絵を描くようになりました。絵を習ったり画力がある訳ではないので普通のスケッチブックの白い紙に描くと己れの下手さ加減がわかってしまいます。
しかし段ボールは、凸凹していて色も茶色で描くといい風合いになります。楽に描けるから楽描（らくがき）です。
せっせと毎日段ボールを壊してはキャンバスにして描き続けました。最初は好きだった仏像を描きました。段ボールの中に仏像が浮かび上がってくると何か厳かな存在になったような気がしましたね。
やがてデイサービスで高齢者たちに教えるようになり、さらに専門学校の若者たちにも教えました。
好きこそもの上手な