「ねぇ、たまになぞなぞしようよ」
次女のそのひと言が奈落への始まりだった。
「おー、良いね。やる?」
珍しく一発で受ける長女。
「やろうやろう!」
「お父さんも当然参加ね?」
長女に急に話を振られた夢乃氏。
だが当然やる気は無し。
「んなもん、やるかよ。子供じゃあるまいし」
「あー、答えられないんだ?」
「だよね。まさかでも娘に負けたら恥ずかしいもんね」
「だね、ここは察してやろうか」
「そうだね」
「どうせ、答えられないもんね、頭がもう固いから」
そこまで言われて引っ込んでいられるほど
夢乃氏は大人ではなかった。
「てめぇらな。俺を誰