釧路で芭蕉と小田嶋隆を想う。軽佻浮薄から軽妙洒脱へ

 昨晩、寝しなにラジコでお昼のTBSラジオを聴いた。ラジオキャスターの赤江珠緒さんの番組で「ラジオコラム」を担当していた小田嶋隆さんの追悼コーナーがあったからだ。赤江さんは、コーナーの最後に、小田嶋さんが残していったリスナーへの手紙を読んだが、涙で言葉にならない部分が多々有った。恐らく大好きだった親戚のオジサンが、其の人に「大好きだったよ、ありがとう」と伝える事も出来ずに、「また遊びに来てね」と言ったまま、お別れになってしまったからであろう。しかし、人の死とそんなもので、余程のことがない限りは、今生の別れを送る人間から切り出すことは出来ない。

 さて芭