連載:人生回顧の旅路

雌待宵草 五日目

雌待宵草、五日目の旅は、九州から一気に北海道に飛ぶ。

ぼくは、小学生ときからボーイスカウトに入っていた。そうして、高校生になると、一級スカウトとして、ジャンボリーに派遣されることになった。

ジャンボリーとは、日本大会のようなもので、各地のスカウトが年に一回、一堂に会する。

北海道の千歳原に着いたときは、もう夜で、真っ黒だった。

ぼくたちは、懐中電灯の明かりを頼りに、寝場所を確保するためにテントを設営した。

そうして、明るくなってきて目が覚めて時計を見て驚いた。

朝の4時なのに、外は明るい。
えーっつと、思った。