情事と離婚 三つの怪物

この夏は暑いので図書館によく行くようになった
今回は 「情事」の作家と言われている森瑤子の興味深いテーマで日記を書いてみよう
【第2回(1978年)すばる文学賞受賞作 情事】

「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやりぬいてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らすことができない期間があった」
 
 夏の終わり――夕暮が突然輝きを失い、若さへの不安が私を奔放な性に駆りたてる。このように情事をひたすら追求して書き上げたのが「すばる文学賞受賞作