薩摩よみうり俳句 9月6日(火)
俳句 大川畑光詳 選
癌といふ友を得し日や流れ星 薩摩川内 満永 泰寛
(評)作者は熱心な投句者の一人であり、今月卒寿を迎えられる。その長い人生には癌を患い、夜空を発光しながら一瞬のうちに燃える流星をわが死と重ねて仰ぐこともあっただろう。癌を友と受け止め、従容として療養生活を送られるまでの葛藤の時間も想像される。一層のご加餐をお祈りしたい。
傘焼や汐入り川に雨兆す 霧島 中島 典子
風とゆく溶岩の荒磯郁子の径 霧島 秋野 三歩
ラバ ムベ