連載:映画

「映画解禁:錦糸町で『百花』を見る」

エスカレーターで降りて行くと、直ぐ傍に陶器が並んでいた。吸い寄せられる。

コーヒーカップに描かれた龍はブルーが美しい。顔は少しも恐ろしくないどころか、滑稽で笑えて来る。

これがご飯茶碗?この色が?先端の細いチューブ状のものから出た絵の具で、伸び伸びと描かれた花は、私にも描けそうな素人っぼさとそれだけに温かみがある。

この四角い皿は円が完璧ではなく、そこがまた愛らしいし、きちんと描かれた楔形と対照的だ。店主の説明だと楔形はロクロを回しながら刃がピッピッと飛んで跡を付けるのだそうだ。テレビで見た気がする。

私は陶器など何の知識もない。