沙羅は中学一年生から高校3年生まで、私の学習塾に来てくれた女生徒である。
美人好みの私の生徒の中で、沙羅が一番の美人である。美しすぎるので、私は彼女にあまり会いたくないのである。
自分を鏡で見ると、老醜。
彼女への愛情は、純粋だった。
もう連絡はしないと心に決めていた。
実は酒に酔った勢いで、お元気ですかと、ラインのスタンプを送った。
すぐに返事が来た。
明日来るという。
月曜日であるが、大学は試験休みかも。
私にとって、長い人生で6年間は短い。しかし、紗椰にとって、中学一年生から高校3年生までの6年間は長く