お兄ちゃんが隣でスヤスヤ寝息を立てている。
保育園に迎えに行くパパに付いて行った。バアバは中に入れない。保育園から出て来た孫は元気いっぱいだ。
「バァバが持つよ」
前を歩く孫に言った。自分の荷物を入れた赤いリュックが背中からはみ出そうだ。孫は断らなかった。パパも駄目と言わなかった。
そのまま家とは反対の駅に向かう。パパは孫の好きなケンタッキーを買うつもりなのだ。
「あっ、救急車!」
孫は走り出す。私も走る。車の通らない通りだ。追い付いてパパと3人川の字に手を繋いだ。孫は直ぐにブランコをした。この全幅の信頼にバアバは胸キュン