今はまだ人生を語らず

 63年生きてきて、自分の人生の「彩り」に変化があるんだなあ、と感じ行ってる。まずは、体質、身体に関して。

 出産体重は普通だったけど、虚弱だった。すぐに酷い小児喘息になり、死ぬほど呼吸が苦しい思いは鮮明に覚えている。まだステロイドなどの治療がない時代、母に抱っこされ、背中を摩ってもらい、夜の冷たい空気を必死に呼吸していた。

 喘息は18歳まで治らなかった。運動誘発性でもあったので、走ると悪化、体育の授業は大の苦手。それなのに、酒、タバコは早く覚え、実に不健康な10代を過ごす。

 むしろ、そんな生き方に憧れていた。

 水泳は大嫌い