冬の庭色様々に牡丹咲く



 美しき紅したたらす金目鯛  代田青鳥

 金目鯛ななめに干され春の海 吉成美代子

 あら煮とて馳走仕立の金目鯛 菊池由惠

 大皿に金目鯛ある伊豆の夜  田中藤穂

 癒えよと届く荒潮の金目鯛  遠藤真砂明

 大潮の月の底より金目鯛 池野つむぎ

 金目鯛刺身柔らか拍子抜け  アロマ

 金目鯛一尾煮付けに落し蓋  アロマ

 金目鯛かまの裏まであかあかと 吉田葎

 金目鯛長葱と煮付け定食を  アロマ

 かりがねの後続のこゑ数知れず 鷹羽狩行

 かりがねは風の結び目かと思ふ 中尾公彦