連載:続・身の回りの事どもの中から

 大切なのは大きなことだけではない、身近な小さなことも(1813)

 我々は、生きている限り、次々と未知の経験に出くわす。毎日恒常的に繰り返していることなどは、殆ど日記に書くこともない。
 例えば、起床から就寝までの1日をとっても、食事、排せつ、労働、休息などなど、どの一つが欠けても、生きていくことができない。極めて大切なことばかりだ。だが、普通、それらの経時的出来事など、滅多に書くことはない。

 我々は、誰しも、きわめて大きな経験にも当面せざるをえない。例えば、我が国は、戦後日本の安保体制を、劇的に変換しようとしている。今まで「専守防衛」を旨として来ていたのに、敵基地を攻撃する能力を保有するようにしよう―敵基地