連載:読書

『革命前夜』

またもや年末の「家の中を綺麗にせねば」という焦りに背を向け別世界に飛んでしまった。


『革命前夜』須賀しのぶ著、文春文庫。作者の名前は初めて目にする。これは何故買ったのだったか。タイトルだ。

帯に惹かれた。
「文庫担当が一番読んでほしい本」
「10万部突破」

10万部も売れている本が面白くない訳がない。値段は920円+税。

こんなに面白くてジグソーパズルが一つ一つピシッとハマっていくような痛快さは他にない。これを千円で味わえるなんて贅沢だ。

クラシックの知識など皆無に等しい凡人に全く迎合する事なく、目が眩むような音楽の