日本遺産「牛久シャトー」

 牛久シャトーとは、ブドウ栽培から醸造・樽詰め・熟成・製品化までを一貫して行うワイナリーである。作ったのは、浅草で「みかはや銘酒店」というにごり酒の一杯売りの酒店を始めた神谷傳兵衛である。傳兵衛は、その店で海外から輸入したワインに香料や甘味料を入れた「蜂印香竄葡萄酒(はちじるしこうざんぶどうしゅ)」を考案し、その後、現在も一定の人気を保つ「電気ブラン」で人気となり、それをベースに、現在も浅草に有る「神谷バー」を創業した。

 傳兵衛は、1903年に「牛久醸造場」というシャトーを開設した。当初は、「蜂印香竄葡萄酒」と同様に製造したワインに甘味料や香料を