「采女」鑑賞に向けて

「采女」愛しの君に想い寄せられず悲恋の苦しみから逃れるため、入水自殺はしたものの、魂はあの世にも行けず、浮遊霊となって猿沢の池の辺りを彷徨う、宮中女官の悲恋物語。
奈良に都があった頃なら、除霊は陰陽師の出番ではと思いつつ、お坊さんとは仏教文化が定着した時代背景を伺わせます。
きっと旅の御坊は般若心経を唱え魂鎮してくれたのでしょう。
千年前の悲恋と魂鎮の物語、皆様ご用意は宜しゅうございますか。

カテゴリ:アート・文化