連載:百人一首

百人一首についての思い第一番歌

「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ」 天智天皇(第三十八代天皇)
 秋の田んぼの脇にある仮小屋の、屋根を葺いた苫の目が粗いので、私の衣の袖は濡れてしまった。
 
 In this makeshift hut
in the autumn field
gaps in the thatch let dewdrop in,
but it is not dew alone
that moistens my sleeves…

 さて、この歌を理解するには、古代から連綿と続く日本の統治形態につ