「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」
持統天皇 (第四十一代天皇)
春が過ぎて夏が来た。純白の衣を干そう。天の香久山に。
Spring has passed,
and the white robes of summer
are being aired
on fragrant mount Kagu―
beloved of gods.
天智天皇が粗末な苫屋で自分の手を露に濡れさせながら、何か作業をされたのと同様に、持統天皇もご自身で洗濯をなさっていたのだと考えられる。そして香具山を眺めておられ