年度末の情景

私が勤めていた会社は3月決算だったので、毎年今頃は年度末の追い込みの時期であった。

入社して5年目だった1984年の3月は、普段とはちょっと違っていた。
新入社員として配属された私でも営業部で5年目にもなるとかなり仕事に慣れてきて、時々いっぱしの生意気を言うようにもなっていた。
この年は、年度末の営業数字の追い込みという通常業務に加えて、特別プロジェクト的な仕事が重なっていた。

その半年前に部内の若手社員で飲み会をしたときに仕事の話になって、酔った勢いで新商品のブレ・スト大会みたいに盛り上がった。
しばらくして、その飲み会にいた30代前