童話になるが夫婦の機微について良い内容だった。
特に最期の結末には年甲斐も無くうれしくなってね。
夜半酒屋の男の家に突然とても大きな人が訪ねて来た。
店主はその人を家に入れ丁稚に失礼の無いように伝えた。
その人は部屋に入ると酒甕に目をやって話しだした。
「その酒を飲ませてくれないか?」
店主は請われるままにお酒を出しさらに次々に飲ませた。
とうとう甕が空になった所で礼を言って帰ると言う。
「随分ご馳走になった何か礼をしたいが?」
「特にないのですが数年前に家内を亡くしまして・・・」
「男ひとりのやもめはやはり淋しいものです