連載:けんけんぱっ 春夏秋冬1

気兼ねして座れないベンチ

奈良公園近郊に伸びる佐保川

春になれば、川沿いに桜並木が五キロほども続く花見の名所である

今は桜満開で、花見の人でにぎわっている

万葉集にいくつも和歌が詠まれた地、いわゆる歌枕であります

川沿いに詠まれた和歌の歌碑がいくつもある

その桜並木のなか、数十の石仏がひしめく霊場がある

いわゆる像でなく、表面が平坦な石に彫られた仏であります

その御姿は、ほとんどが地蔵菩薩で、たまに観音菩薩、道祖神?である

道祖神は、旅人の道中の安全を護るご利益があるよう

たぶん、奈良時代あたりから旅人、歌人が通る佐保川沿いな