連載:お遊びナンセンス

相応しい記念碑



元総理が街頭演説中に襲撃され、あえなく死亡した。

「いろいろと問題もなかったわけでもないが、国家に対する功績も多大だった。」
時の政府はあれこれと言い訳がましく功績を並べ立てて、襲撃現場に記念碑を建立することにした。

「国葬騒動で経験したように、未だに反対論者も多いと聞く。建設費は国葬の10分の1ぐらいに納めて、反対の矛先を鈍らせよう。」
あざとい役人たちが寄ってたかって、悪知恵を絞った。
そして記念碑が秘密裏に作られていった。


その除幕式の当日。
「募集はしたが、募ったわけではない。」
政府の詭弁と共に、故人の支