親しくしていた友人の訃報が、ご主人から届いた。最後にお会いしたのは、昨年のいつだったか思い起こせない。
死のお知らせほど、喪失感を漂わせるものはない。
暫く、彼女との思い出に浸った。
クラス会が4月初旬にあった。70代半ばを過ぎた後期高齢者の集いには、以前の面影のない方も何人かいた。これも仕方ないと思う。時はあれから60年は経ったのだから。
そんな中にひときわ目立ち今迄と変わりない美しい同級生がいた。今は昔、私の親友と豪語して止まなかった伸子さんだ。挨拶を私からすると、にこやかに挨拶が返ってきた。しかし、それだけだった。彼女からの声掛けは