「喪失感」の日記一覧

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喪失感

 閉店間際僕は走り君の好きだったササミを買った。 ササミ抱え車の中ひとりで幸せだった。 いつまでも首輪つないで散歩できるような気がしていた。 13年間飼っていたトイプードルが死んだ。 2年くらい前からクッシング症候群を患い医者通いだったが、昨年末に血糖値が上がりインシュリンを投与していたが、万事休した。 いなくなってから1週間が経つが、今でも朝に顔を洗うと外の天気と気温を気にして…

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 人は移り 世は変われど 私の出会ったお気に入り達Ⅱ

親しくしていた友人の訃報が、ご主人から届いた。最後にお会いしたのは、昨年のいつだったか思い起こせない。 死のお知らせほど、喪失感を漂わせるものはない。 暫く、彼女との思い出に浸った。 クラス会が4月初旬にあった。70代半ばを過ぎた後期高齢者の集いには、以前の面影のない方も何人かいた。これも仕方ないと思う。時はあれから60年は経ったのだから。 そんな中にひときわ目立ち今迄と変わりな…

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車とサヨナラ、妻の喪失感

 娘が付き添って、妻が脳神経科クリニックへ行った。娘の言うのには、認知症を遅らせる薬を飲んでいるので、車の運転はいけないといわれたそうだ。翌日、娘は車の売却を迫り、強引に妻名義の車を中古車買い取り会社へ持っていった。見積額52万5千円になった。車を傷つけないよう、もう運転禁止になった、と妻が嘆く。喪失感にぐったり。  私が横浜の図書館へ行くというと、妻もついて来た。図書館に行くついでに東海…

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マイブロークンマリコ

永野芽衣の映画「マイブロークンマリコ」を見て来た。 中学生時代からの友達関係が続くかと思った矢先の自死。 親友以上の関係だったのに何もできなかったことを悔やむ。 最期にしてやれることを探す中で見付けた骨箱の逃避行。 いわば強奪した骨箱と一緒に自分の行き先を探す旅。 何気ない声掛けからふと我に返るがその間記憶の中を彷徨う。 二人でしたこと二人で話したこと二人で悩んだことなど。 沢…

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別れのエチュード

人はこの世に生まれ、誰かと出会い、愛し愛され 語り合い、ある人生のひと時を共に過ごして やがて別れていく。 それは人が背負う宿命でもある。 相手が誰であろうと、いかなる別れ方であろう と、別れには必ず身を引き裂かれるような哀切感 が伴う。 別れ方や相手との関係性の深さにもよるけど 喪失感のない別れはない。 40代ちょうどで父と死別した。 40代後半で元伴侶と離別した。 50代後半で母と…

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認知症で友がまた一人逝った・・・

一昨日、友人が認知症による誤嚥性肺炎で有料老人ホーム介護施設で亡くなった。 短大を卒業したその春、公認会計士の夫と結婚し世間の波に揉まれる事も無く絵に書いた様な平和な一生を終えたはずの彼女だった。 子供には恵まれなかったが、この世と渡り合いもせず趣味や水泳を楽しんだり夫の縁の下の力持ちになって日々を暮らしていた。 ご主人が3年前、役員をしていたゴルフ場で接待中にくも膜下出血で即死された。 …