連載:佐賀旅

吉野ケ里のネクロポリス

弥生時代の集落の構造がよく解る吉野ケ里。
環濠集落の中心には支配者層の場、そこから南側に民の生活の場や水田、北側に大王の住居や祭殿が復元されています。

祭殿の三階には卑弥呼のような女性が祖先の声を聴き、それを二階の大王に伝えると決定が下されるという指示系統。「田んぼに稲を植える時じゃ」とかね。

で、巫女の視線のさきには依代の柱が立ち、そこから先は死後の世界。そこここに甕形棺が埋められていて、つい最近は盗掘されていない墳丘墓が見つかったというニュースがありました。

死人がでるとまず墳丘エリアに場所を確保し、甕の下半分を斜めに差し込んで死