映画「怪物」を観て

 「一緒に映画を観る会」で、カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した「怪物」を観た。
 主人公は普通の5年生の男の子。クラスには小柄でおとなしく、ちょっと学力が低い男の子がいる。その子をグループでいじめる子たちがいるのだが、主人公は他の子たち同様、見て見ぬふりをする。ただ何とかしてあげたいという思いもあるのだが、いじめグループに歯向かうほどでもない。そんな2人が友達になっていく。
 いじめられっ子の父親は学歴信仰の強い人らしく、子に対して、「お前の頭は豚の脳だ」と言い放つ。親に見捨てられた子は可哀想だ。そんな訳で何事にも消極的でおとなしく、我慢してしまう子に