余裕はあったと思う

「出たの?」 「出た」
私がウォーキングに出る前に必ず家内と交わされる言葉だ。

自信満々に「出た」とは云ったものの不安はある。
だから、いつものようにウォーキングの予定ルートを教えて家を出る。

周囲の町は30℃を超えて「暑い」と悲鳴を上げているようだが、私の町は未だ20℃。
それなのに半袖を着るのは夏だと思いたいから。

家内に教えたルートを大股で歩き、交差点からジョギング。
先に橋が架かっているので緩くて長い上り道だ。

辛いと思っただけで歩いてしまうので、できるだけ先を見ず手を大きく振って進む。

橋の頂点を過ぎて、少